- シュテファン寺院 -

旧市街の中心に堂々とそびえ立つ、800年以上の歴史を持つ、
ウィーンのシンボル的存在。


12世紀半ばにロマネスク様式の教会として建てられ、14世紀から15世紀にかけて、
ハプスブルク家のルドルフ4世により、ゴシック様式の大教会に改築された。





ウィーン初日に撮影したシュテファン寺院。

グレイッシュな空気に包まれ、静かに佇むその光景はとても美しく、
ウィーンを初めて訪れた者の緊張の糸を優しくほどいていくように、
見上げる私たちを、穏やかな表情で迎えてくれました。





















まさにこれから夏本番という蒸し暑い空気の中、日本を出て来たので、
こちらに着いて、少し肌寒いくらいの私にとっては調度良い
涼しい気候に、びっくりしました!


ただでさえ、この美しいウィーンの街並みに上機嫌なのに、
この過ごしやすい清々しい空気に、ますますウィーンに魅了された私なのでした☆




















こちらは、数日過ごしたプラハから戻って来て、ウィーン最終日に撮ったシュテファン寺院。

真っ青な夏空に映えて、清々しい美しさ。

気候も全然暑くなくて、カラッとして気持ちいい♪




南塔は高さ137m、343段の螺旋階段を上ると、地上72mの展望から
ウィーンの美しい街並みが一望できる。



北塔は高さ68m、鐘のある展望台までエレベーターで上ることができ、
精密なモザイク屋根(ハプスブルク家の鷲の紋章も)を、間近で眺められる。












ヨーロッパは特に世界遺産の街や歴史地区などは規制があるから、
景色が一変してしまうようなそこまで変えることはおそらく無理でしょうが、
あれから、何百年という時が流れ、長い長い年月が経っているのだから、
当然、街の中も多かれ少なかれ、この辺りも近代化はあったとしても、
シュテファン寺院はこの場所に何百年もの間、その姿を留め、
現在に至るまで、少しずつ街の移りゆく様をみつめてきた。

それは、王宮や教会などほかの歴史的建造物にも言えることですが、
過去と現在が混ざり合いながら、当時の人々から現代の人々に受け継がれ、
その間、多くの歴史が生まれ、それは今もこの先も続いてゆく。。

その光景を今、目にしてると思うと、冷静に考えてみると、
なんだか不思議な感覚で、それって、実はとてもすごいことなんですよね。

そう遠くはない過去のように思えて、鳥肌が立ってしまいました。。














バロック様式とゴシック様式が融合された身廊は、荘厳で神聖な雰囲気に包まれている。


長さ107mもある身廊は、主祭壇までとても遠く見えます。
















































内部の美しさに溜息。。














主祭壇は、荘厳なバロック様式。

祭壇画には、キリスト教徒最初の殉教者となった聖ステファヌスが
投石によって、命を落とす場面が描かれている。













私たちも蝋燭に火を灯して、静かに祈りを捧げてきました。














寺院内部はゴシック彫刻の傑作も多く、アントン・ピルグラムが手掛けた
説教壇は、繊細で緻密な彫刻が見事。












ノイシュタット祭壇

両翼がついたゴシック様式のきらびやかな祭壇。
1447年に作られ、キリストと聖母マリアの生涯を表現している。













シュテファン寺院を眺めていると、その後ろでは、石畳をフィアカーが走り抜ける度に、
馬の蹄の音がして、目を閉じると当時の光景を彷彿させるようで、
何とも言えない気持ちに包まれました。


パッと目を開けて振り返ると、観光客で賑わう現代の光景が広がっていました。
ハプスブルク家の長きに渡る輝かしい栄華と、悲哀の麗しき皇妃の物語、
それに引き寄せられ、大勢の人々が訪れる現代のウィーン、この街は過去と現在、
そのどちらの魅力にもあふれ、訪れる者の心をつかんで止まない。。















皇妃になってからのシシィの人生は、旅から旅への王宮からのはてしない逃避、
彼女にとって、もはやウィーンは、その旅の中継地点でしかなかったそうだけど、
エリザベートも、ウィーンに来たばかりの時は、こうしてシュテファン寺院の
美しい情景を眺めたことはあったのかな。。

















ディナーの後、夜の街を散策して楽しみました☆











暗闇を背景に、崇高なほど凛々しい美しさが際立つ、夜のもうひとつの貌。。














夜の闇に聳え立つその姿は、幻想的な美しさで、なんて言葉で表現したらいいか
分からないけれど、何百年もそこに在り続ける偉大な美しさの中に、心に迫るような
神秘的な怖さもちょっぴり混ざり合って、昼間見る光景とはまた違う、
心が震えるような感動がそこにはありました。。
















      - 街歩き (夜編) -


遅い夕食を済ませたら、ようやくすっかり暗くなってきたので、
夜の街を散策しながら、ホテルまで帰ることにしました。





ノスタルジックなクレント小路のバイスルで、ウィーン伝統料理を堪能しました☆










可愛いエンジェルのレリーフをみつけたら、カメラを向けずにいられません♪









こちらもペールピンクの壁にゴールドに施された豪華なレリーフが。
ファサードも、なんてロマンティックなんでしょう。。









歩き出しても、またすぐに素敵な建物が出現するので、
全然、前に進みません。。(笑)










ああ。。なんて素敵なんでしょう。。
理想的なエントランス♪

どんな方がお住まいになっているのかな。。

こんなエレガントなエントランスを出入りしながら、
せめて、1ヶ月住んでみたいな~☆









わ~。。こちらの建物もステキ!

出窓を持ち上げるように、女性像が。。☆

ショップの上は、アパルトマンになっているのかな。。
こちらにも住んでみたいな~。









出窓を支える、アールヌーボー装飾の美しすぎる女性像。











ああ。。こうゆう雰囲気のエントランスも好きだな。

ちょっぴり男性的なかっこ良さもあって。。
ジェントルマンがお住まいなのかしら♪











目の前に出現したのは、バロック様式のペーター教会。

昼間見るのとは、やっぱり雰囲気が違います。
(次回ご紹介しますね!)











大通りの中央に現れる巨大なモニュメント、
ペスト記念柱に圧倒されます。
(昼間の画像は、こちらも次回で♪)

グラーベンまで来ると、夜でも賑やか。
夜見ると、その存在感がいっそう際立ちます。










あっ!カフェ・ディグラスの写真、撮ってありました~!!
昼間じゃないから、ちょっと暗いけど、外観がピンクの分かりますよね♪

あ~。。またすぐに行きたいです!!









こちらは、黄金の輝きにライトアップされたオペラ座です。

なんてロマンティックなの!
うっとりです~☆











ようやく、ホテルに戻ってきました♪

ホテルの前のこの静かなアンナ小路も、お気に入りだったな。。

レストランやカフェのウェイターさんやお店の方も、
笑顔であいさつしてくれて、重いトランクを引きずりながら、
ホテルまでこの通りを歩きながら来た日のことを、忘れません。。☆