ずっと昔に見た なつかしい記憶。。
心の中に咲く花園。

それは遠い昔 今に語り継ぐ
中世ヨーロッパのバラの園。

それともみずみずしく華やかに人生を送る
現代に生きる花々の庭園。

はたまた まだ誰も知らない
ひっそりと咲く秘密の花園。

私たちは心の中にいくつもの
ばら色の庭を持っている。

目を閉じて 何百年もの昔 憧れのあの場所へ
空想の扉を開ける。

今 ひとたび 百年の時をとめて。。






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リクエストいただいたパリテイストのモーヴのグラデーションで、
こっくりとした深い色をあわせて、アレンジを作らせていただきました。

最初は、モーヴのグラデーションに、クラシックレッドやワインで
深みを出して。。と、自然にイメージしていたのですが、生花では可能
だった微妙な色あわせも、プリザーブドフラワーで同じように色をあわせて
みたら、マットな発色のせいか、どこか違和感があるように思いました。

もう一度ふりだしに戻って、色を最初から選び直してみました。
こっくりとしたバーガンディーやワインに、ラヴェンダー・ヴァイオレットなど
あわせると、少し青み系に傾いてしまい、せっかくの深みが寒色系に消されて
しまうような気がしました。寒色系のアレンジもそれはそれで素敵なのですが、
やはり、お客様のお好きなイメージではないかなと思いました。

そこで、チェリーブロッサムやアゼリアなどロマンティックなお色を
取り混ぜてアレンジしてみたら、深みと甘さの香る
フランボワーズのような
グラデーションが生まれて、そこに少しだけ青み系パープルのブルーベリーの
アクセントが効いて、違和感のないバランスのとれた色合いになってくれました。

今回も薔薇やカーネーションのプリザーブドフラワーに、ベリー類、
こちらの実ものも、プリザーブドを使いました。
そこに雰囲気の合うアーティフィシャルをあわせてアレンジいたしました。

葉ものは入れないでというご希望でしたので、ただ、同系色のしかも、
このくらいある程度大きさのある作品ですと、動きのない塊のようなアレンジ
になってもいけないと思い、少しだけメリハリをつけるためにも、ナチュラルな
ボルドー&グリーンの紫陽花を少し入れて、仕上げさせていただきました。

イメージは、クラシックな薔薇の花々が咲き乱れる、パリの甘い香りに包まれた
シックで大人スウィートなローズガーデンです♪






このアレンジの深みと甘さのスタイルの完成に、こっくりとした
ボルドーワインの芳香のような、たわわに実ったアートの葡萄をアクセント。






お花の間から自然に流れるようなベリー類も、プリザーブドを使ったので、
よりナチュラルな雰囲気が出て、自然美を感じるアレンジに。。






右側の上の方にも、ナチュラルなアートの葡萄をアレンジして
ボリュームを出し、花々の咲き乱れるラグジュアリー感あふれる
存在感のある作品に仕上げました。






お客様からのリクエストでレースを入れてということでしたので、
あくまでもイメージを損なわないように、さりげなく入れました。






花色にあわせてモーヴ系2トーンのベリーで、全体の
雰囲気が馴染むように、アレンジ全体の最終調整をしました。

今回のこの作品には、スワロはやはり控えた方が雰囲気があって素敵だな
と思ったので、その代わり、マットゴールドパールとちょっぴり煌きのある
モーヴのビーズドロップベリーを入れて、華やかさを出しました。






今回のアレンジにも、コロンとしたクラシックなローズを、
クラシックレッドとダークなブルーベリー色の2色を入れました。






アレンジの左側には、レースをポイントに。

全体のイメージはクラシカルでエレガントでもあるのだけれど、
あまりこてこてのエレガントにならないように、レースも、チュール・クロシェ、
ケミカル、リネンレースと種類を混ぜて、遊び心も入れつつ、自然なジャルダンの
雰囲気を壊さないように、さりげなくアクセント☆






こちらは、きれいなラヴェンダー色のアーティフィシャルのダリアにあわせて、
レースもほんのりピンクパープルに、ブルーベリーティーで染めてみました♪






クラシカルな深い色合いのアレンジに、レースで
ノスタルジーな優しさを添えた、サイドからの眺め。

最初は、このアレンジにはレースを入れない方がパリテイストで素敵かな
と思ったのですが、レースを入れることで大人スウィートなイメージ
だけではなく、落ち着いた優しい印象になって、この方がお客様らしく感じられ、
と同時に、「Fil de la destinee」らしい作品だなと思いました。

いつもそうなのですが、お客様によって、改めてハッと気づかされる
新しいうれしい発見があるのです。







今回のアレンジにも、アーティフィシャルを入れているのですが、
サンフランシスコの「Winward Silks」社の上質なものを使いました。


こちらは、ダマスクディスティニーローズのパープル。
花器のエレガントでシックな雰囲気とも、とても合ってくれています。





こちらは、ラヴェンダー色のダマスクピオニー。






こちらもダマスクピオニーのバーガンディー。






右サイド、左サイドともにダマスクローズのクラシカルな表情が。。

(この他にも、ラヴェンダー色のダリアをフロント部分に入れています)






反対側の花器のアレンジです。

こちらは、ダマスクローズのバーガンディーをポイントに、
チェリーブロッサムなどロマンティックなお色やコロンとしたクラシック
ローズを多めに入れてアレンジしているので、両側を楽しんでいただくために
センターテーブルに飾られてみても素敵かなと思います。

お写真は日中に撮っているので、少し明るく感じられるものもあるかも
しれないのですが、やはりこのような色合いの作品は、陽が陰った時、
陽が沈んでからの時間が、深みが出て一番素敵に見えるように思います。

陽が沈んであたりが薄暗くなり、でもまだ明かりを点けるまでもない時間、
是非とも、その瞬間にご覧になってみて下さい。
こっくりとした葡萄色に縁取られて、しっとりと咲き乱れる薔薇の花園が
浮かび上がってくるように感じます。

そして夜になったら、あたたかい照明を点けて、ふたたびご覧になって下さい。
華やかで妖艶な幻想曲のような、大人の甘い色気が香り立つ、
それもあくまでも上品な印象に伝わってくると思います。

感じ方は、人それぞれだと思いますが、そんなふうに
感じていただければ、とてもうれしく思います。






薔薇の蕾が自然に流れ落ちるように。。






下の方にも、カーネーションのワインを効かせて、
さりげなくレースをポイント。






薔薇の咲き乱れる花園にベリーの茂みが絡み合うような、
そんなナチュラルなローズガーデンをイメージして。






チェリーブロッサム、アゼリア、ラヴェンダー。。。
ロマンティックな色をグルーピングして、葡萄色の静けさの中に甘さを出して。






左上に入れたレースで、ノスタルジーな優しさを。。






大人スウィートな深みと甘さ。。
優しさと、静寂まで感じられるような佇まい。。








パリの素敵なフローリストのエリック・ショヴァンさんの
大人スウィートな花色の、どこから見てもお花の顔が美しく見える、
頭揃えのブーケスタイルが大好きです。

エリックさんの「ジャルダンの空気を。。」という言葉がとても印象的で、
今回は花器のアレンジではあるけれど、そんな憧れもちょっぴり
抱きながら作らせていただきました。







最初はモーヴのグラデーションに、ワインとバーガンディー、
そしてショコラで深みを出してと考えていたのですが、
やはりこの作品のイメージと違う気がして、ダークな青み系パープルの
ブルーベリー色を引き締めカラーに選びました。

葡萄やボルドー&グリーンの紫陽花ともあいまって、
ポエティック(詩的)な姿に。。







エンジェルちゃんも、こぼれ落ちそうなたわわな実を見上げて、
深いボルドーワインに満たされて。。







こんなにたくさんの薔薇の花園に囲まれて、
おもわず幸せのエンジェルスマイル♪







今回の作品のディスプレイは、すご〜く悩んで考えて、
エリックさんやパリの素敵なフローリストさん達がよく演出されていた、
薔薇の花びらやチェリー、ベリー類、ピーチなどジューシーなフルーツを
自然に舞い散るようにジャルダンの雰囲気を出して。。
そんな演出を、私も真似てみました。
。。と言っても、フルーツ類はアートなのだけど。
(いつかフレッシュでディスプレイしてみたいデス!)

パリスウィートな香りを感じていただけたら、とてもうれしいです♪







* Jardin du Parfum de Paris *

Sold



花器を含めたアレンジ全体のサイズ
(長さ約36cm・奥行き約23cm・高さ約31cm)





*** material ***

ローズ・カーネーション・紫陽花・ペッパーベリー
(すべてプリザーブドフラワー)

アーティフィシャルフラワー

マットゴールドパール・ビーズドロップベリー・レース









* 自然素材を用いてひとつひとつハンドメイドのため、多少の不具合はご了承ください *

* プリザーブドフラワーは自然のお花を特殊加工しているものです。
花びらの切れ目や若干の大きさ・形・色の違いはご了承下さい *