4月8日        ~ Into you ... ~

まだかすかに 朝靄かかる木々の中を駆けていく...

暗闇から目醒めた素肌は 息を吹き返してゆく...


森を抜けると 突然、目の前があけた

一面に咲くしろつめ草の中を 無邪気に裸足で駆け抜け

私の心は少女の頃に戻っていく...


裸足で踏みしめる大地の感触、緑の息吹、

大気に満ちる甘い花の香り

高鳴る胸の鼓動..


フラッシュバックしながら 秘めた本能が呼び覚まされる

私を自由な海原へと解放する


やがて理性は熱っぽさを帯びながら

淡く淡く染められてゆく...


私はまた叶わぬ甘やかな夢を見てしまう

いっそ何もかも忘れて

その甘い蜜の中へと飛び込んでしまいたい


君のいる世界は

日々目まぐるしく一新されていく、

つめたい時間の壁に覆われた、

こんな騒々しい無慈悲な現実世界ではない


崇高な神聖なる光が照らす きらめく聖域

今も君はそこに立ち続けている..


耳元でそっと 優しくささやく芯に触れ、

私は軽やかに舞い上がり

君のもとへ


深く...深く...

そして私は 君に溶けていく...


































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今年は三月中も寒い日が多くて、気温が高くなって春が近づいたかと思えば、
また気温が下がり遠のいて、その繰り返しで、よく三寒四温といいますが、
急激な温度変化に身体も心も疲れてしまいました。

四月になってようやくですが、各地やはり桜の開花は例年より遅れましたね。

華やぐ桜の便りの一方で、毎日何かと事件、事故、災害と、
(台湾地震も大変心配ですね)、穏やかな気持ちでいられない時代になりました。



そんなとき、ふと心を明るい気持ちにしてくれるもの、
そういうものがあると、日々の心のダメージを緩和してくれる気がします。

私にとってそういう存在のひとつに、ステーショナリーがあります。

今、若い子たちの中でコラージュノートが流行っていますが、
私もすっかり、はまり中!

学生時代に戻ったかのように、つい熱が入ってしまいます(笑)


以前にもこのmessageで書きましたが、私は子供のころから
ステーショナリーが大好きでした。

同じ年頃の女の子たちがお誕生日に、人形やぬいぐるみ、おしゃれグッズ
などを欲しがる中、私が何よりも欲しかったのは、レターセットでした。

姉のお人形セットと比較にならないほど安い誕生日プレゼントに、
母は私を少し可哀想に思ったのかもしれません。

「まだもっと、選んでいいよ。このペンケースもどう?」と、
よく言ってくれたのを憶えています。


でも当時の私は、値段の安いは全く関係なくて、
ただ、ただ、うれしくて、お気に入りのノートが何冊も!

欲しかった絵柄のレターセットも、こんなにたくさん!
それにペンケースに下敷き、シールも!

それだけで、充分、心が満たされて、胸がいっぱいでした。


でも使ってしまうのが勿体なくて、なかなか新しいものがおろせない。

この性分は今も変わらず、買ったばかりの手帳、レターセットを眺めては、
またきれいに元に戻して、仕舞い込んでいます..

そんなことだから、いまだに子供のころ好きだった少女マンガ雑誌の
付録だった便箋を大切にとってあります(笑)


文房具的なものに限らず、とにかく紙のものが大好きで、
ラッピングペーパー(包み紙)、ペーパーバッグ(紙袋)、千代紙や和紙
に至るまで、そういったものを集めて、大切に箱の中に仕舞っていました。

先程も言ったように、私はコレクションをなかなか使えないたちで、
その一部が今でも、当時のまま箱の中に残っています。
(引っ越しの際、久しぶりに箱の中を開けて、驚きました!)


お気に入りの紙ものコレクションは、大人になった今でも続いていて、
特にアンティーク&ノスタルジックなスタイルのものには、目がないのです♪

きっと、このコレクションもいつの日かおばあちゃんになったときに開けて、
うれしい驚きがあるのかな...と、そんなことを想いながら、
楽しみにして、箱の中に...☆


子供時代も、そして大人になっても、
私に元気を与えてくれる大切なたからものです。



書くのも、読むのも、もちろん、とにかく紙に限る!

本も電子書籍じゃ、どこか味気ないし、電子メールは便利だけど、
やっぱり便箋に手書きでお手紙するほうが、断然すき!

便利な時代に乗っかって私も生きているけれど、
ほんとうは、これが私の本音なのです。












コラージュ素材のお写真撮ろうと思ったのだけど、ちょっと逆光気味?

見にくい画像でごめんなさい...











イースターの絵柄のものが大好きで、
見つけると、つい集めてしまいます♪












ヴィクトリアンなレディのものも、お気に入り☆











使うのが勿体ないです~(笑)






















フレークシールとかたくさんセットなのは嬉しいけれど、
どれを使ったらいいか、コラージュする時悩んでしまう..













こちらは、特にお気に入りの作家さんもの♪












イースターバニーが、とにかく可愛すぎ!!












届いて開けたとたん、可愛すぎて倒れそうになりました(笑)














あっちにも、こっちにも、うさちゃん、
どこを見ても、うさちゃん♪

なんて可愛いのでしょう!!











あぁ..このアンティークな世界観...
私の大好きなスタイルです。













美しすぎて、眺めているだけでうっとりです...

ソーイングにまつわるカードやタグもいっぱい入っています♪













いちばん後ろに付いている三連の封筒の中にも、カードが沢山!















こちらもおなじ作家さんもので、お気に入りのアリスのシリーズ♪













こんなに可愛くては、少女に戻ってしまいますね..☆













こちらも、三連の封筒に可愛いカードがいっぱい!












私の大切なたからもの☆

そっと箱から出しては、元気をもらいます。
































3月31日       ~ 先の見えない時代 ~

 新たな年が明けたその日、

あんな悲しいことが起こるとは、誰もが思っていなかった...


たくさんの人々の命が奪われ、数え尽くせぬほどの涙が流れた...

TVのニュースが伝える凄まじい映像を見て、胸が痛んだ。


これまで懸命に慎ましく生きてきた人たち...

そうしたこと何もかも関係なく容赦なく襲い掛かる自然災害の
恐ろしさ、残酷さを思い知らされた。


愛する家族、親戚、大切な人たちが集まって、
さあ、これから新年を迎えようとするさなかに、いったいなぜ、
なぜ、天地よ、なぜこんな無慈悲なことを...


一年の労をねぎらい、さあ今年一年も頑張ろうと懸命に生きている
人たちの気持ちを、その心を、少しでもわかっていてくれたのなら、
なぜ、それを温かく見守って、新年を無事に迎えさせてあげられなかったのか..

心の中で問いかけが消えなかった...



何の予告も予兆もなく、ある日突然、襲い掛かる、それが自然災害だと、
分かってはいるけれど...この国は複雑にいくつかのプレートの上に
成り立っているから、こうした地震はいつ何時起こりうることだという
専門家たちによる解説も、理屈としては分かってはいるけれど、
それをそのまま飲み込むことはできなかった。


近年、世界中でも気候変動による異常気象が起こっている。
毎年のように、この国もどこかしらで自然災害が起きている。

その度に、多くの涙が流れ、たくさんの人が悲しみに暮れている。
そして、懸命に前を向いて立ち上がろうと頑張る人々の姿を見てきた。

いったいこの国の人たちは、何度立ち上がればいいのだろう...




脳裏によぎったのは、あの東日本大震災...

そして、あの地震の後、各地で余震とされる地震が相次いで発生した。
その当時、私がいた場所でも震度5強の地震が起きた。

あの時の恐怖は今でも忘れられない...

家事を済ませたちょうどそのとき、突然、これまで経験したことのない
激しい揺れに襲われた。ほんとうに一瞬だった。

声を上げて叫ぶだけで精一杯だった。

目の前で食器棚やキャビネットがバタン、バタンと音を立てて倒れて行った。
(当時は賃貸暮らしだったから、壁に穴をあけて家具を固定するのをためらっていた)

どうすることも何もできなかった...


こんな状況に突然陥ったとき、冷静に避難などということは、
本当にできるのだろうか...

少なくともほんとうに一瞬すぎて、私は避難どころか何ひとつ
そこから動くことさえできなかった。

ひとつ間違えば、自分はあの食器棚の下敷きになっていたのでは
ないかと思うと、恐ろしくなった..


数日、いや、一ヶ月は散乱したものをもとの場所に戻せなかった。

食器棚など大きな家具は起こしたものの、また地震が起きるのでは
ないかと思うと、不安と恐怖で、大切なものはまる三ヶ月以上、
いつでも持って逃げられるように、車のトランクの中に入れておいた記憶がある。


壊れた器や家具のキズは、日を追うごとになんとか修復したり片付いて
いったけれど、やはりいちばん時間がかかったのは、「心」でした。

私の性格、もともと不安症、神経が細かいということもあるかも
しれませんが、一年以上はかかりました。


まず人と挨拶することもできなくなってしまったし、相手の顔、目を見て
話すこともできませんでした。当然、笑顔も消えました。

きっと、そのとき会った人たちには、情緒不安定に見えていたかもしれません。

外から見えない身体的な面にも異常が起きました。
月経が三ヶ月以上止まらない。結果、貧血もひどくなり、
病院で数値を見た先生は驚き、造血剤を何本も飲むことに。


家を失ったり、誰か大切な人を亡くした、かろうじてそういう状況に
なっていなくとも、精神が崩壊寸前でした..。


家や愛する家族、大切な人、動物(ペットたち)、ずっと一緒にいた心から
大切なものを失ってしまった人たちは、もっともっと、心の痛みを抱えているはず。

崩壊寸前の精神状態を、なんとか持ちこたえて気丈に
明るく踏ん張っているのだと...



そして、その悲しみを大きくひとくくりに考えてはならないのだと..

当然ながら、皆ひとりひとり性格も感情も異なれば、
受けた悲しみ、傷、その深さや痛みも違う。

声にならない心の叫び、苦しみ、皆それぞれの思いを背負っている。



気丈に前を向いて明日を見据えて踏み出そうと、動き始めている人たちもいれば、
いまだあの日の時間の中に、深い悲しみの中に残されたままの人たちもいる。


大切な家族や愛する人を失って、まだそこから動けない、
いや、動きたくない、まだその悲しみに寄り添っていたい、哀しみの中にいたい、
そうした思いの人たちの心を大切に、もう一度頑張ろうという気持ちになるまで、
あたたかく見守っていたいと思う。


社会全体は止まってはくれないのだから、日常を少しでも取り戻して
いかなければならないのも事実だけれど、頭では分かっていても、
心がついて行かない、きっと誰しも経験があることだろうと思う。

喉を通らないものを、無理やり飲み込めという人はいないはず。


皆おなじ歩幅で進まなくてもいい。

ゆっくり一歩ずつでも、しばらく足を止めて休んでもいい。

長い長い時間を掛けて、ゆっくり受けとめて、心を回復していってほしい...

そう思います。




一刻も早く日常を取り戻し...などという言葉は、
やはり、どうしても書くことはできなかった。


言葉の力というもの、言葉がどれほど人々を幸せにするかということを、
少なからず何かを書き留めたりする私は知っているけれど、このメッセージに書く
言葉を何度も書いては消してをくり返し、何ひとつ言葉が出てこなかった。

こんなとき、ひとつとしてどれも的確な言葉ではないように思えて出てこなかった..


これまでたくさんの言葉を駆使して書いてきたのに、何も
身になっていないではないか..と、無力な思いがした。



昨年の12月29日に「新たな時代へ」と希望を載せてメッセージをUPした
のが噓のように、2024年のはじまりは、大きな悲しみに覆われた。


異常気象による自然災害、さまざまなウイルスによる感染症、

そして、いまだ終わりの見えない戦争、

本当に不安で希望がそがれるような先の見えない時代...

ほんとうの意味で笑顔あふれる明るい未来が描けるような時代に、

私たち人間が舵を切っていかなければならないのだと、

そう強く思いました。