12月18日      ~ 花柄のワンピース♪ ~

先シーズンからの流れで、今シーズンも私世代からすると、ちょっと懐かしいなと
感じる、ちょっぴりレトロな花柄のワンピースが流行っていますよね!


特に私的には、小花柄のワンピースに夢中です♪

それに加え、レースも薔薇などお花のモチーフの繊細なものだったり、
チュールやクロシェニットだったりと、私の大好きなテイストばかり☆

さらに、かたちもプリーツやティアードなどのスタイル、おまけに大好きな
ボウタイ・スタイルが、どのお店からもたくさん出ていて、今シーズンは
好きなものばかりで頭が大混乱!!

今年は春・夏とチュールスカートやワンピースをいっぱい買ったのに、
この秋冬のワンピースも既にたくさん買ってしまったので、
ウォークインクローゼットがそろそろ限界。。


春頃、一度整理したはずなのに。。

整理といっても、もう完全に着ない服は別として、数回着たけれど、
それからずっと着なくて捨てるにはもったいない思い入れのある服、
姉のところか誰かに譲る用の服、お別れするかどうするか、ひとまず考える服、
なかなか潔く整理できなくて、( 片付けの場合、潔さが大切なことはよ~く
分かっているのですが。。) とりあえず、それらを個別に箱に入れて分けました。



そういえば、その春頃クローゼットを片付けている時に、
とても懐かしい出合いがありました。


それは、10代、20代からの大切な想い出の物が入っている箱で、
中を開けると、10代、20代のお気に入りの写真が貼られたアルバム、
絵を描いていた頃のスケッチブック、詩のノート、手作りのバッグやカード、
すてきな柄のラッピングペーパーなど、いろいろ出てきました。



その中に、たしか20代前半、21か22ぐらいの頃かな。よく着ていた上下セットの花柄のツーピース、
(ブラウス&ロングスカート)、上下同じ柄なので、着ると一見ワンピースのようにも見えます。

その花柄が派手ではなくて、ノスタルジックな淡い薔薇などのプリントで、ブラウスにも
スカートにもレースが付いていて、スカートはロングのティアード、たっぷりギャザーなので
ふんわり広がって、上下セットで着ると、ベージュピンクの薔薇の花園のようで、
当時の私のお気に入りでした。ちなみに、タグを見てみたら「IKUKO」のものでした。

スカートは、前ボタンを全部はずして着こなせるようになっていて、よく中から
フリルの付いた白いペチコートを覗かせてはいていました。

ブラウスも前ボタンとキュッとウエストでしぼれるリボンが付いているので、
中のレースのキャミソールが少し見えるくらいにして着ていたのを想い出します。


私と同世代ぐらいの方は、きっと、「あぁ。。あの頃流行していたスタイルね♪」
って、イメージできるんじゃないかな。。(笑)



高校生の頃から自分の年齢より少し上のお姉さんたちのファッションに憧れていて、
その時から時々通っていた雑貨屋さんのお姉さん(店主)がとても素敵で、
いつも花柄のワンピースに白いペチコートを覗かせるスタイルで、
( おそらく主にPINK HOUSEの。色はピンク系ではなく生成りやグレイッシュな
ブルー系を好んで着ていたのもまたステキで、とてもお似合いでした。。☆)

髪は、前髪からウェーブがかかったロングヘア。それを編み込んで、
お花のコサージュで髪留めしたスタイルで、いつもお店に立っている姿に、
うっとり憧れていたのを覚えています。。♪



その当時からロマンティックなお洋服、「PINK HOUSE」は10代の私には
まだ手が届かなかったから、「IKUKO」はもちろん、「シュガー」や「田園詩」、
「MILK」などのお洋服が大好きでした。



箱から取り出したこの「IKUKO」のお洋服を見ると、あの頃のキュンと
せつなくて恋しくなるような、そんな懐かしい日々がよみがえります。


今着てみたら、やっぱり、おかしいかな。。似合わないよね?。。なんて
思いながらも、おもいきって、えいっ!と着てみると、なんとか着れたみたい。。

着れたことにうれしくて、似合うとか、似合わない年齢とか、
もうそんなことはどうでもよくなってしまって、着れただけで、それだけで
うれしくて感激してしまい、そのあとようやく鏡の中の自分と対面しました。


やっぱりあの頃のようなみずみずしい花園ではないけれど、でもこのノスタルジックな
ベージュピンクの色合いが、少女の心を秘めて歳を重ねて大人になった、
今の私らしいロザリウムを描いているようにも、ちょっぴり感じました。



来春、バラの季節にこのお洋服を着て、アーチの下で記念に写真を撮ってもらおうかな。。

きっと、私のことだから、ドキドキしてはずかしくなってしまうと思うけれど。



あの頃の自分を想い出させてくれた、この花柄のお洋服にありがとう。。って、伝えたい。





30代の頃は、まだなんとなく、その気にさえなれば、いつでもあの頃のような

陽だまりの場所へ戻れるような気がしていた。。



そして40代、時は流れ、歓びの先に立ちはだかった痛いほどのいくつもの悲しみ、苦しみを知った。

これまでもそれらは経験してきたけれど、あの頃の何倍もの乗り越える時間が必要だった。。


大人になると、幸か不幸か、無意識のうちにそれを胸の内に閉じ込めこらえてしまう。



時を止めることはできない。時間は余るほどあると思っていたあの日が眩しい。。

ぽつんと心だけ置き去りにして、もうスピードで駆け抜けてゆく。。



今この時を生きる姿を大切にしたい。


「私色のロザリウムをしっとり纏って、今この瞬間ごと写し取っておきたい。。」


輝きの季節の中にいたあの頃の私には、きっとこんな気持ち想像できなかったでしょう。。


年を重ねた今だからこそ、そう心から思えたのです。













2018年のプラハの旅で、偶然、街角でみつけた
美しすぎる女神たちの彫像。


美しいものを眺めて、美しく歳を重ねていきたいですね☆






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ウィーンのカフェハウス、カフェ・コンディトライ編の続き、「ホーフリーファランテン」と
「アイーダ」をUPしました。よろしかったら、下のリンクからご覧になってくださいね♪


ウィーンのカフェハウス・カフェコンディトライ編




ウィーンもプラハも、今頃はクリスマスマーケットが開かれ、たくさんの人たちで賑わっている
でしょうね。今度は、クリスマスムードいっぱいのこの時期に、旅してみたいです☆






夏だったので、日が暮れるまでとても時間がかかったのですが、
遅いディナーの後、ゆっくり街歩きを楽しみました。

夜の闇の中で見る「シュテファン寺院」は、昼間見る姿とは違って、
とても幻想的でした。。










プラハに着いて、夕食を終えて旧市街広場に来ると、なにやら歌声が聞こえてきました。
少年合唱団かな。。なにかイベントが行われていたみたい。拍手喝采でした。。☆









だんだん、いい感じに日が暮れてきて、旧市街の広場はとてもいい雰囲気。。
















クリスマスの時期に行ったら、とってもロマンティックだろうな。。♪


















夏の夜を背景に聳え立つプラハ城。


ほんのり明かりの灯るカレル橋で写真を撮ったのを想い出します。。













「聖ミクラーシュ教会」 (プラハ)



来年は、日本に災害のない平和な日常が戻りますように。。


すてきなクリスマスをお過ごしくださいね。















10月31日 ~ 香りでよみがえる旅のすてきな想い出 ~      


私は昔から香りにまつわる物が大好きで、香水はもちろん、軽めのオーデコロン、
ボディローションやボディソープ、シャンプー&リンス、フレグランスヘアスプレー、
お部屋に置いておくルームフレグランスにポプリやサシェ、アロマキャンドル、
そしてステーショナリーも、香り付き便箋や香り付きボールペン、消しゴムなども。

特に香水は10代の頃から、(と言っても、本格的なものではなかったけど。)
いえ、それよりずっと幼かった物心ついた時から、甘く香る大人のその魅力に惹かれていたのかもしれません。


子供の頃、両親や祖父母に連れて行ってもらった大人たちの集まるエレガントなパーティーや、
習っていたピアノの発表会、毎年泊まるのを楽しみにしていた素敵なホテルの
そのロビーで、大人の女性たちとふとすれ違った時に香るなんとも言えない香水の
香りにうっとりしていたあの頃。。

それはローズや花々の甘い香りだったり、フレッシュな柑橘系(シトラス)の香り
だったり、さわやかな木々の中を想わせるようなウッディなグリーン系の香りだったり。。


さまざまな香りが通り過ぎるたび、単純な言葉では表せないその魅力に、
子供ながらに恋するようなとても幸せな気持ちになったのを覚えています。

いつか私も大人の女性になったら。。すてきな香水と巡り逢いたい。。
これが私と言えるような、そんな私らしい香りに。。


それからずっと、そんな想いを抱いてきました。
それは今でも。。私らしい自分の香りをずっと探し続けています。



こうして、香りのある物を暮らしに取り入れながら楽しんできました。
香水、そしてとりわけ好きだったが、タルカムパウダー。
残念ながら、日本では取り扱いが少なくなってしまいましたが。。
あとは、ボディソープ、ボディークリームも数種類の香りを常備。

それからルームフレグランスは合うものと合わないものがあるので、
いろいろ試して買っています。それから、やっぱりサシェ。
昔から大好きで、何種類かの香りをクローゼット別に分けて入れています。


30代半ばを過ぎた頃だったと思うのですが、ある時突然、肌だけでなく、
嗅覚?粘膜?それらすべてが過敏になってしまったのか、香水を手首や首元に
付ければすぐ赤くなってしまうし、元々含まれるアルコールに弱いタイプだったのは
あるけれど。。ルームフレグランスなども物によっては目に沁みたり、頭痛や喉が
痛くなってしまったり。。困りものです。気軽に使えなくなってきてしみました。

香りのする物ならどれでもというわけではなく、先日書いたフェイスクリームと
同じで、自分の体質に合うものと合わないものが出てきてしまったのです。



香水にしても、ブランドものなど人から頂いたりであることはあるのですが、
残念ながらそれも今では、インテリアとなって並べて飾ってあるだけで、
実際に使っているのは香りの強すぎないオードトワレやオーデコロン感覚で
使える軽めのボディスプレーです。

香りの付け方は、以前は肌に直接つけても大丈夫だったけれど、
今は、足首のところとか、スカートの裏地の部分、これはさりげなくほのかに
香らせる方法として本にあったので。あとは、皆さんもやられていると思いますが、
空間に何か所かスプレーして、その中をくぐり抜けるようにして、全身に
かすかな香りを纏うようにする。今のところこんな感じで付けています。





今回、私がウィーンやチェコの旅先で買ってきたものは、高価な本格的な香水
ではなく、「BIPA」や「dm」などのドラックストアやコスメショップで買える
日常的にさりげなく使える軽めのオードトワレです。
いずれもお手頃価格で買えるものばかり☆






どれも強すぎない優しい香りなのですが、そこからそれぞれムスクや
パウダリックだったり、あたたかみのあるバニラのようなちょっぴりビターな
香りに変化していくその瞬間が、とてもすきです。

左の「S.OLIVER」は、かなり私好みの香りで、普段使う頻度も多いです。
価格もお手頃なので、もっと大きいサイズもあったから買ってくればよかったかな。。

あと、そのおとなりは、チェコの「MANUFAKTURA」の香水。

グリーンアップル&キューカンバーのさわやかなグリーンノートと、
ベリー&ローズの甘いフローラルノートの2タイプの香りを選びました。







左のコロンとした変わった容器のは、「Betty Barclay」の香水。

ピュアスタイルという名前の通り、清潔感のある石鹸のような優しくて
透明感のある香りで、これも私のお気に入りです♪


湿度の多い日本とは違って、やはり旅行中、あちらで付けていた方が、
気のせいかどれも香りの広がりや感じ方がよかったかな。。と思います。










この石鹸の山!は、チェコのナチュラルコスメブランド、「Botanicus」で買ってきたものです。

お店の中には、石鹸が山積みになったかごがいっぱい並べられていて、
入り口からもうとってもいい香りが漂っていました。

フルーツ系や海藻、ヘンプ、シアバター、ローズなど花のエッセンシャル、
とにかくものすごい種類がありました。石鹸だけでなく、クリームや化粧水、
エッセンシャルオイルなど、魅力的なアイテムがたくさんあります。

買ってきた石鹸はどれもいい香りで、それぞれ肌タイプなどによって、効能があります。
日本でも買えるようなので調べてみたら、石鹸でもまあまあのお値段するので、
こんなことなら、もっと買ってくれば良かったかな。。それにクリームとかも。。
なんて、欲張りな私は毎回思ってしまうのでした。。















この英国製のオードトワレ 「BRONNLEY」は、もちろん日本のあちこちのショップに置いていますし、
気軽に買いやすい価格でもあります。私もローズやほかの花の香りなどいくつか以前に
使ったことがありました。この 「Lily of the valley」の香りは、使ってみたいな。。と思って、
それから何年も経ってしまいました。日本でもどこでも買えるけど、またウィーンのこのお店で
買いたいと思ってしまうほど、私にとっては忘れられない素敵なお店に出逢ってしまったのです。



そのお店には、ちょうどランチに行く途中、偶然通りかかって出逢いました。
おしゃれなパッケージのコスメばかり並べられたそのショーウィンドウに、
目が釘付けになってしまったのです。もう、一目惚れです♪
なんて可愛いのだろう。。と、早速ランチが終わったら寄ろうと心に決めました。



そして、ランチの後、ちょっと緊張でドキドキしながら扉を開けて中に入ると、
笑顔がすてきなお店の女主人が迎えてくれました。

他のお客様に接客中だったので、私たちはいろいろな香水のテスターが
並べられたカウンターで香りを試していました。

すると、お店のマダムが、(あたたかい笑顔がすてきなおばあちゃま。。と
私たちは思っているのですが、失礼かもしれないのでマダムとします。)
声を掛けてくださって、気に入った香りの香水をいくつか出してくれました。

どれにしようかな。。と迷って、その時、棚の上をの方を見上げたら、ちょうど
この英国製の「BRONNLEY」の製品が並んでいて、そのパッケージの可愛らしさと
以前使っていた懐かしさを感じて、棚の上の方を指すと、「おお、BRONNLEY ね!」
と言って取り出して、「どれがお好き?」と、いくつか並べて尋ねてくださいました。

そうこうしていたら、気づくと、他のお客様が何人も接客を待っていてくださって、
はっと思って、「私たちは時間がかかりますので、お先にどうぞ。」と手振りも入れて
言ってみたのですが、皆、笑顔で大丈夫だからと言ってくださり、早くしなきゃと
心で思いながらも、マダムの丁寧であたたかい対応と、そして待ってくださっている
お客様の心遣いもとてもうれしくて。。



お買い物って、一方的にこちらが商品を選んで、それをレジに持っていって
お金を払う、という淡々とした行為ではなく、こうして店主といろいろやりとりしながら
楽しい時間を過ごすことなのだと、その時思いました。


この日出逢ったウィーンのお店は、あきらかに観光客相手の大手の店舗ではなく、
地元の人たちから愛されているのが伝わってくるような、小さいけれど
店主とお客様の互いのあたたかい心が通い合う素敵なお店でした。

そう、私が夢見ていた「赤毛のアン」の本の中に出てくるゼネラルストアのような。。



なので、この「Lily of the Valley」のオードトワレとタルカムパウダーは、
私にとって、とても大切な想い出の品。


ちなみに、パウダーもと選んだ時、日本人はあまりパウダーを好まない人が
多いのか、パウダーもと私が言った時、両手を合わせてとてもうれしそうに、
「おお、パウダーね!」と喜んで取り出してくださったのを覚えています。









そして、このフィレンツェの石鹸も2種類買いました。

「石鹸はいかが?」と笑顔ですすめてくださったので。この石鹸も日本の
お店で買えるけれど、やっぱりマダムのお店で買うのは気分が違います♪



私が選んだ香水と石鹸で、大体の私の香りの好みをマダムはきっと把握したのでしょう。
お買い物を終えて、お礼を言って帰ろうとする私たちに、「ちょっと待って。」と、
指で合図して声をかけてくださって、私たちが立ち止まると、
テスターの香りから、「どれが良いかしら。。」と言いながら選んでくれた香水を、
私の手首やあちこちに、ひと吹き、またひと吹きとかけてくれました。

それがとても良い香りで、まさに私の大好きな香りだったのです。
(この香水も買ってくればよかったな。。)


そして、「まだ待っていて!」と合図すると、今度は彼に男性用の香水を
選んで、またもや贅沢にも何プッシュも吹きかけてくれたのです。

もう素敵なサプライズにうれしくて、ありがとうと何度も言う私たちに、
マダムも喜んでくださり、そこにいたお客様も皆、よかったねと、
笑顔で頷いてくださったのです。

本当にすてきな時間でした。。
今でも忘れられません。




その日、一日中、歩くたびに私の全身からあの香水のさわやかな香りがしてきて、
とっても気分がよくて、幸せな気持ちに包まれました。



ウィーンに来て、有名な観光名所という至る所に行ったけれど、
たしかにそれは、どこもみな、とても素晴らしかった。。

でもそれ以上に、私の心にじんわりあたたかく沁み込んだ、
あの素敵なマダムのお店で過ごした時間は、特別なもの。

また次にウィーンを訪れた時、何をおいても、真っ先に飛んで行きたい!
そう思い起こさせる、私にとって忘れられない、
はじめてのウィーンで出逢った大切な場所なのです。



おばあちゃま。。次に訪れるその日まで、
どうか、お元気でいて下さいね。。







ウィーンの日々が恋しくてたまらない。。そんな時は、

目を閉じて、あの美しい景色、素敵な時間、あたたかい笑顔を想い出して、

「時間よ、あの日に巻き戻して!」と、香水をひと吹き。

降りそそぐ香りのミストの中を、ゆっくりとくぐり抜けるのです。。











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ウィーンのカフェハウス、カフェ・コンディトライ編の続き、「ザッハー」と「ディグラス」を
UPしました。よろしかったら、下のリンクからご覧になってくださいね。


ウィーンのカフェハウス、カフェコンディトライ編



「デメル」と「ツェントラル」は、7月12日のリンクからご覧下さい。






そして、今回の台風19号、20号、21号の被害に遭われた方々のお気持ちを思うと、
切なくて、言葉になりません。。秋に入ってから、立て続けに台風が発生し、
これまでにない尋常でない雨量を記録しました。

もう何年も前から異常気象だと言われてきましたが、
今回ばかりは、危機感を強く感じました。

日本ばかりでなく、世界各地で異常気象が起こっていますが、まわりを
海ですっぽり囲まれている島国、この国は特に影響を受けやすいので、
この先がとても心配でもあります。。


まずはハザードマップなどでしっかり確認し、
常に危機感を持っていることが大切なのだと、改めて思いました。

















7月12日 ~ ワイルドローズとスミレのクリーム ~   


5月の終わりから6月、7月とガーデニングシーズン最盛期になるので、
今年もまた忙しくなってきました。

お庭の手入れも毎年そうですが、やるべき事だらけで、
ついつい自分のことが後回しになってしまいがち。。

紫外線対策も徹底して、お肌のケアにも気を付けなければなりません。

これまでUVケアとホワイトニングばかり集中してやってきたのですが、その前提に、
お肌が保湿され潤ってなければ、日焼けしやすい状態になってしまうのだとか。

そこで肌の保湿が大切になってくるのですが、これまでにも書いてきましたが、
保湿クリームというのが皮膚呼吸ができなくなるような感じになって、どうも私は苦手で、
乳液でさえも、塗った後すぐに拭き取りたくなってしまうのです。。

こんなわがまま肌に合うものは、なかなかみつからず、ずっと化粧水の後、
ホワイトニングエッセンス、保湿美容液の3ステップでケアし続けてきました。


以前はクリームもそれほど苦手でなかったと思うのに、いつ頃からか
肌が受けつけなくなってしまいました。。


昔はありとあらゆる化粧品を試したり、かなりのコスメマニアだったな~。。
なんて思い出して、つい懐かしくなってしまいました。

思えば、18から20代終わりぐらいまでで、私の外資系ブランド化粧品時代の幕が終わりを告げました。
(30代後半ぐらいからか、免疫力低下なのかなんなのか、肌に合わなくなってきてしまいました。。)

あの頃は今よりずっと活気があって華やかな(派手な)時代でもあったので、
お洋服と化粧品で、お財布の中のお金はすっかり消えていきました。(笑)


当時のお気に入りは、基礎化粧品はゲラン、ヘレナルビンスタイン、ランコム、
クラランス、マリコール、オルラーヌ、クリニークなど。

色物では、ランコム、クリスチャン・ディオール、イヴ・サンローラン、シャネル、エスティローダー、
クリニーク、シュウ・ウエムラなど。

百貨店、デパートのカウンターに立ち寄るのが楽しみでもありました。


今でもひとつひとつ愛用していたアイテムが、思い浮かぶほど懐かしいです。


私のコスメ遍歴はこれくらいにして、話を戻すと、ずっとクリームというものを敬遠しがちだった
私ですが、ウィーンに行った時、市内の至る所にあるBIOコスメ(オーガニックコスメ)も多く扱う
ドラッグストア、「BIPA」や「dm」などで、BIOコスメをいろいろ試しに買ってきたのですが、
「dm」オリジナルブランド、「alverde」のワイルドローズのナイトクリームがとても私の肌に合ったのです。

クリーム特有の重さもなく、それなのにリッチなしっとり感。なめらかに伸びて
肌に溶け込むようになじむところが、特に気に入ったポイント。

ほのかなワイルドローズの香り、すべて原料にこだわった植物性。
安心して使えるVeganの表示も。


翌朝、肌がしっとりしていて、もちっとして肌密度がUPしたような、
おまけに透明感も出ている気がします。あくまでも私個人の感想ですが。。

少々のトラブルも翌朝には落ち着いているので、手放せないアイテムになりました♪







帰国後の夏から秋、冬、春と使い続けて、もう少しで使い終わりそうですが、
何種類もいくつか買ってきたので、なんとかこの7月いっぱいまでは持ちそうです。

そのほかの「alverde」のデイクリームなども、すっごくよかった☆

心が落ち着く甘い香りも良いし、スーッと伸びてお手入れしている間も気持ちがやすらぐのです。
こちらはデイクリームなので、日中や暑い季節のナイトクリームとしても使っています。


それから、BIOコスメの「Lavera」のクリームも、日本のショップで見かけたときから使ってみたかったので、
今回ウィーンで買ってみました。こちらも使い心地、自然な香りも良くて、肌の調子もとても良いです。

ワイルドローズ&マカデミアナッツオイルクリーム、クランベリー&アルガンオイルのクリームなど。
こちらもVeganの表示が。



これらのクリームは、価格もお手頃ですし、ファーマシーではなくてもあちらのドラッグストアで
気軽に買えるので、肌にもし合わなかったら、ボディクリームとして使えばいいかな。。なんて
思っていたですが、クリームが苦手だった私の肌に思いのほかピッタリときたので、びっくりしました。


ドラッグストアで買える製品と言っても、日本のドラッグストアで気軽に買える商品のラインナップ
とは感覚がちょっと違いますよね。あちらは「WELEDA」はもちろん、「Dr.Hauschka」なども
扱っているところもあるし、質の良いさまざまなBIOコスメまで取り揃えているのですから。










こちらはチェコの「MANUFAKTURA」で買ってきたスミレのハンドクリームとスミレのリップクリームのセット。

スミレまがいの香りではなく、スミレの天然エッセンスの香りがちゃんとするところも好き♪

ハンドクリームもベタベタ感はゼロ。肌にスッと溶け込んでしっとりするから、
ハンドクリームも苦手だった私のお気に入りなのです。


そしてスミレのリップクリームもリッチなしっとり感で、それなのに圧迫感がないというか、
実はリップクリームも息苦しくなるからあまりすきではなかったのです。
こちらも私のリップケアの定番になりました☆







ほかにも、「MANUFAKTURA」のキューカンバー、オレンジ&グレープフルーツの香りの
ハンドクリームも。みずみずしい感触と、とても香りがよいので、手だけでは
もったいないので、ボディクリームとしても使っています。

小さいチューブのは、アプリコットオイルのリップクリーム。
これとスミレのリップと気分で使い分けてます♪



肌につけるものって、香水はもちろん、お肌のお手入れをするアイテムでも、
使い心地やその効果なども重視するポイントですが、私にとって香りって、
とても大切なものなのです。最近は無香料なものが日本でも多いのですが、
私はやっぱり同じクリームでも、ほのかに香るものがいいなって思ってしまいます。

ただし、その香りが植物由来のものであること。

今の年齢の私にとっては、原料の自然の香りであることが大切なポイントです。
きつすぎてしまうと、目に沁みたり、肌に刺激を感じてしまうので。









ボディソープもいろいろ買ってきました♪

「PALMOLIVE」のシリーズが香りが良くて、特に好き。
「dm」のオリジナル、「Balea」のバターミルク&レモンのボディローションも。

なぜこういう香り日本にはないんだろう~。。って、いつも思ってしまいます。。

フローラル系でもグリーン系でもない、みずみずしく爽やかな甘さ、
そしてちょっぴりスモーキーだったり、ビターなニュアンス。

ありそうでない絶妙な香りの組み合わせ。
それに、とってもきめ細かい泡立ち。

ストックがなくなってくると、本気で悲しくなってきてしまいます。。



また「BIPA」や「dm」でBIOコスメをまとめ買いしてきたいな。

ウィーンに再び行く理由が、またひとつできました♪



(一緒に買ってきた香水などは、またフレグランス編でご紹介しますね!)









そして、ウィーン・チェコの旅レポートですが、あの美しい感動が色あせないうちに、
かたちにしておきたいなと思い、未完のままのパリ・ベルギーの旅行記とこれは同時進行で
取り組んでいくしかないと思い、まずは、今回のウィーンのカフェハウス、
カフェ・コンディトライ編から書きはじめました。

「デーメル」と「カフェ・ツェントラㇽ」が仕上がりましたので、下記のリンクから
ご覧になっていただけたらと思います。

がんばって仕上げていきますので、楽しみにしていただけたら、うれしいです。




ウィーン・カフェハウス、カフェ・コンディトライ編













4月17日  ~ 男爵夫人が授けてくれた新たな自分への扉の鍵 ~   

昨年、ウィーン・チェコを訪れてから、様々な感情が揺れ動き、
私の中で何かが少しずつ変わってゆくのに気づきました。

それはゆっくりと、やがて明確なものとして現れました。

ウィーン、そしてプラハで、街を颯爽と歩く美しい女性たちをたくさん見かけました。

まわりに漂う軽やかな風を頬にまといながら、それはかすかに
パウダリックに香り立つかのようでもありました。

私たちのステキな旅の想い出に芳しい華を添えてくれた彼女たち。。


大人の女性としてこうありたいと思い浮かべた時、自分にはまだ足りないもの、
学ばなければいけないこと、今の年齢に相応しい大人のレディとして身に付け
なければならないこと、いえ、当然、身に付いていなければならないこと、
そうしたことをもう一度見つめ直し、自分を磨きたいと思いました。


その瞬間、ハッと思い出し、独身時代から使っている本棚から
一冊の本を取り出しました。



それは、「ロスチャイルド家の上流マナーブック」。
ナディーヌ・ロスチャイルド 著  伊藤 緋紗子 訳


マナーと一言で言っても、言葉遣いから立ち居振る舞い、その場に相応しい
装い、テーブルマナー等、それらのほかにも学ぶべきことが山ほどあります。

エレガントな大人のレディへの道のりは、そう簡単なことではないと分かってはいますが。。

しかし、この本はそれらマニュアル通りの単なるマナー本ではなかったのです。
それに気づいたのは、あれはたしか私が20代初め頃でした。



あの頃、私が住んでいたところは、日常品など買うにはなんの不都合もありませんでしたが、
ファッションにしても化粧品やこだわりのステーショナリー、その他、ある程度私好みの
テイストのものを選ぶには、もう少し選択肢の広がる大きなファッションビルやお店のある
となり町の隣りの、またそのお隣りの町まで。。。という具合に、電車で1時間ほどかけて
目的の街まで行かなければなりませんでした。


今なら電車で各駅に停車して、目的地まで1時間もかかるなんて、
とてももどかしく感じてしまうだろうし、それなら車で行ったほうがいいわ!って
思ってしまうけれど、その当時まだ車の免許を取っていなかった私は、
電車で行く手段しかありませんでした。

時々、両親や姉、友達と一緒に車で行くこともありましたが、
当時の私は、ひとりで気兼ねなくのんびりお買い物するほうがすきでした。


でも、電車でのこの1時間の道のりが、今では考えられませんが、
私にはとても楽しかったのです。


その当時の私のできる限りのおしゃれをして電車に乗り込み、
窓側の席に座って、外の風景を眺めながら、「すてきなワンピースあるかな。。」
「お気に入りのブランドがセールになっているといいな。。」とか、
「口紅の新色もチェックしていこう。。」とか。。。

必ず立ち寄る輸入雑貨のショップコーナーでは、大好きなコスメやサシェも見てこなくちゃ!
など、あれこれ頭の中で巡らせて、まず最初にあのファッションビルでチェックして、
次にあの裏通りの小さなショップを覗いて、お昼はひとりで行っても平気な
いつものあのお店でランチして。。

頭の中で何度も今日の予定とコースを繰り返し描いて。。

そんなふうにわくわくしている間に、目的地まで退屈せずに到着してしまうのです。



そして存分にショッピングを楽しんだ後、必ず最後に立ち寄るのが、
駅ビルの中にあった本屋さんでした。

そこでこの 「ロスチャイルド家の上流マナーブック」に、出逢ったのです。

まずタイトルに惹かれて、というのも、私はその当時から日本よりも海外、
特にヨーロッパに興味を持っていたので、とりわけ18世紀、19世紀の
貴族の世界を描いた作品にとても憧れを抱いていました。

( もちろん、普通家庭の女の子が良家の男性と出逢い、恋に落ちるシンデレラストーリーも大すき☆)


どんな本なのだろう。。と、開いて最初のページをめくると、男爵夫人の
写真と添えられた文章に衝撃を受けました。

「 たとえひとりだけのディナーでも、エレガントな服に着替え、花を飾り、
デザートを用意しましょう。幸せな人生の秘訣は、まず、自分自身を愛することです。 」


さらにページをめくっていくと、これまでのマナー本の多くが相手に対する、
つまり他人と接する時の礼儀正しいマナーなど、そうしたあたりから始まるのですが、
第1章のタイトル 「自分とつき合うマナー」、その新鮮な響きに、私は驚いてしまいました。


さらに読み進めると、最初の数行でまたも衝撃を受けるのです。

「 あなたが、まず第一に心をくばるべき人は誰でしょうか。あなたのお母さまでしょうか。
あなたのお父さまですか。あるいはあなたのご主人、そして子どもたちでしょうか。」

「 おわかりでしょうか。そう、もちろんあなた自身なのです。」


なにか鳥肌が立つようなとても魅力的なこの一文に、心惹かれてしまったのです。


自分自身という人間の価値の大切さについて書かれた本は数多くありますが、
マナーやエチケット、こうしたエレガンスルールを語る本において、最後の章ではなく、
冒頭から自分とのつき合い方、自分に対してのマナーから入る本は、当時あまり
目にしなかったので、とても新鮮なアプローチに感じたのです。

* 勿論、本書では、自分自身を愛する心と同様に、
他人への思いやりを持つことは大変重要なことだと書かれております。



すぐさまレジで会計を済ませ、電車に乗り込んで席に座ると、
電車が走り出す前から読み始めました。

もうすぐにでも、その本の世界に飛び込みたかったのです。


あの頃の若さ、情熱、知らない世界のことを臆せず学ぼうとする気持ち、
知りたいと思う好奇心、今思うと、自分自身のことなのに、
それがとてもうらやましく思えてしまうのです。





今回訪れたウィーン・プラハは、私がこれまで旅してきたどこよりも、
いちばんゆったりと自分のリズムで、旅行してこれたように感じました。

それは、これまでの何回かの海外旅行で少し旅慣れしたからかもしれないし、
あの頃よりも、年を重ねたからかもしれません。

とりわけウィーンでは、ほっと心が安らぐような心地よさを感じました。
それはなにかウィーンに流れる時間に、その答えがあるように思います。

カフェでショーケースからケーキを選び、その伝票を給仕係の方に渡して、
お茶が出てくるまでの時間、お会計までのゆっくりしたやりとり。。

素敵なコスメでいっぱいのお店で、私がつたない言葉で香りの好みを伝えるのを、
他のお客様が待っているにもかかわらず、急かさず、ゆっくり対応してくださったお店のマダム。


レジで会計して買った品物を包んでくれるのも、とても丁寧でゆっくり。

もっとも、きっと急かされたり、スピーディーなやりとりのお店もあるかもしれませんが、
今回私たちが訪れたお店では、そうしたことは一度もありませんでした。


私という人間が普段から何をするにも時間をかけて、ゆっくり慎重にという
タイプなので、なにかその私のリズムと重なるところがあったのかもしれません。



帰国して、しばらく楽しかった想い出におもいきり浸って、それからうれしかったり、
感動したエピソード、そのひとつひとつをふり返るように思い出していきました。

その時、ふと気づいたのです。

この旅で親切にしてくださった人たち、すてきなお店のマダム、レストランやカフェの
ウエイターや給仕の方たち、お洒落なワンピースに身を包み、ベビーカーを押しながら
駅でチケットの買い方をおしえてくださったステキな女性。。

その人たちの笑顔や丁寧な話し方、自分には足りないなにかをぼんやり考えながら、
私は少しはずかしくなりました。。

日本にいると、忙わしく歩いたり、緊張のあまり慌てて話してしまったり、
ここにいるとそういうことは日常茶飯事でも、あちらの国ではそんな人ひとりも会わなかった。
相手の目をきちんと見て、丁寧に話してくれた。。

シャイだからと言って、人の顔をまともに見て話せない、笑顔で自然にあいさつできない、
文章にはできても、自分の伝えたいことを口できちんと伝えられない。。

そんな私はとても大人になりきれない人間なのだと、心のどこかでずっと思っていたけれど、
あらためて、それをあらわにされた気がしたのです。



そして、この本を何年ぶりかに本棚から取り出したのです。

20代からこれまで何度か読み返してきたけれど、マナーの国と言われる
ヨーロッパの国々をいつしか訪れるようになって、今ならこの本に書かれている
あらゆることを、もっとリアルに理解できるだろうと思ったのです。



でも、自らを成長させるために、何事もポジティブに捉え、エネルギッシュに前進できる人と、
私のように何をするにしても時間が掛かってしまう、一歩踏み出すにも消極的なタイプの人もいる。

自分を変えようとしても、すぐさま消極的な人が積極的になれることなんてできないことも知ってる。

人それぞれ人間の根本的な部分は、そう簡単には変わらない。
見方を変えれば、そうした部分が個性やその人らしさだったりもするから。


たとえば、私は子供の頃から今の今まで自分のはずかしがり屋なところが
嫌で嫌でたまらないのだけど、他国の人によっては、そういう日本人のシャイな
ところが良い面として感じてくれることもある。自分の欠点が良さとしても
捉えられることもありうること、それを知ったのでした。



自分の弱さだったり、直したいところや足りない部分、そうした自分の欠点を知るのと
同様に、自分の良い部分に気づけることは、自分自身を知るということに
とても大切なことだと思う。そう、あの本の中の印象的な言葉、

「人生を愛するには、まず自分自身を愛さなくてはならないのです。」


そのためにまず、自分自身を知らなければ、自分を大切にすることなどできないのだから。
そして自分自身を愛することができなければ、他人を思いやる心をも欠いてしまうかもしれない。。



自分自身のために一歩踏み出すのに、自分に合ったやり方で直進する人もいれば、
遠まわりしながらゆっくり目的にたどり着く人もいる。

焦らずゆっくり自分にあった方法で、何かひとつ、ひとつでいいからがんばって向き合ってみる。
私の場合だと、「今日はがんばって相手の目をきちんと見て話してみよう。」とか。。

それは克服という言葉を使ってしまうと、なんだか重荷のように感じてしまうけれど、
私の言葉で表現するなら、自分のたどり着きたい場所があって、
(それは決してゴールではなく成長過程の現時点での目指す場所)、

そこまでたどり着く道中に、重厚な鉄の扉の閉められた門の難関がいくつかあり、
なんとか頑張って自分の力で扉を開けられる日もあれば、
何日もかけてようやく開けることができる日もある。


その門の扉は、その日の自分の心と常に連動しているのです。


重い扉、あるいは、長い間使われていなかった大きなお屋敷の
いくつもある閉めきった窓を、ひとつひとつ開放してゆく。。
こんなふうにイメージを描いても良いかもしれません。

重い扉、閉めきった窓、いずれも共通するのは、映し鏡のように、
その時の自分の心と重なっているのです。


でも何もできなかったとしても、無理にこじ開けようとしなくてもいいのです。
開かない日があったとしても、良いのだと私は思うのです。

躍起になって無理に自分を追い込んでしまうと、自分自身を愛するどころか、
心身ともに疲れてしまう状態になってしまいます。

自分の中にふたたびパワーがみなぎって心も身体も回復してから、
また自分のペースでゆっくり踏み出せばよいのだから。。



自分という人間をいちばん大切にしてあげられるのは、
最大の理解者である自分自身という存在なのです。




その扉を自分の力でたとえ時間がかかったとしても、なんとかひとつでも
開けることができたなら、自分の心に開放された新たなその景色に、
きっと清々しい気持ちになるにちがいない。。




そして今、頑なに閉められていた私の扉は開けられた。

何度も読み返したあの本を、ふたたび開いた今この瞬間から。。


いえ、男爵夫人の言葉に心を動かされた20代のあの日から、
そう既に、ひとつめの扉の鍵は開けられていたのです。



次は自分自身の力で、新たな景色を描いてみたいと思います。

さあ、私の自分磨きは、今はじまったばかりです!








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エレガントな大人のレディのための言葉遣いや立ち居振る舞い、
その場に相応しい装い、テーブルマナー等、それらマナーのほかにも
他国を訪れる際のエチケット、相手を思いやる心を持つこと、
自分自身という人間を愛することの大切さ、ただ外側だけ上品に装うこと以上に、
人として、大人の女性として、内面をさらに美しく輝かせてくれる人生のヒントが、
この本の中に綺羅星のごとく、たくさん散りばめられています。

(写真左は、その続編とも言うべき「ロスチャイルド夫人の上流生活術」。)


この本の魅力は、訳を手掛けられた伊藤緋紗子さんがあとがきで書かれて
いるように、単なる堅苦しいフランスのマナー本ではないということ、
そして、センスあふれる美しいエレガントな言葉で、時にスマートに、時にリズミカルに、
時にウィットを交えて、語りかけてくるその言葉のひとつひとつに、いつしか
惹き込まれてしまい、書き留めておきたくなるような言葉がたくさんありました。


単なるマナー本ではない、心が惹きつけられる何かが、この本にはあります。


たゆまぬ努力をし続け、夢の世界を現実にし、幸せをつかむまでのその自らの
人生の知恵や経験に基づいたエピソード、数多くの豊かな知識から繰り出されるストーリー。
そのすべてが宝石のしずくとなって、ページを開くごとに
今にもこぼれ落ちてくるような輝きを放っています。


そして、マナーを形式としてではなく、私たちの言動、
それらすべてに常に心が伴っていることの大切さ。

その時のシチュエーション、国や相手によって、マナーやエチケットも
柔軟にアレンジする心遣いを忘れないこと、それはつまり、相手への思いやり
だということ、上部だけのマナーではなく、そこに自らの感情、心が伴って、
はじめて相手に真心、真意、感謝の気持ちが伝わるということ、
意思の疎通がなければ、それはただのマニュアルに過ぎないのです。

そうした「マナー」以前の、人としてとても大切なことをおしえられました。





この本のもうひとつの魅力は、ロスチャイルド夫人の表現豊かな言葉を、
その状況にピッタリのセンスあふれる美しい日本語を用いてくださった伊藤緋紗子さんの翻訳です。







この「ロスチャイルド家の上流マナーブック」がきっかけで、伊藤緋紗子さんの本の虜になってしまいました。








特にお気に入りの同じく訳を手掛けられた、「コケットな女」。

美容法から身だしなみまで、真のコケットな女になる美しさの秘訣が
たくさん詰まったフランス女性の秘密箱のようなこの本は、
当時20代の頃の(今も!)私のバイブル的存在と言ってもいいくらい、
事あるごとに、何度ページを開いたことでしょう。。











藤野真紀子さんの本にも20代の頃に出逢って、何冊か持っていますが、
中でもこれはお気に入りの一冊。

気品漂うレターセット、フランス製のストッキング、ベルギーレースのハンカチ。。
20代、30代、40代と、いくつになっても、
またそのページを開いて読み返したくなってしまうのです。










こちらの2冊も、とても素敵な本。
私の本棚にまたお気に入りが増えました♪


「パリ16区 美しく生きる人の12か月」 家名田 馨子さんの本の中には、
「場の記憶」 「時のたたずまい」等、うっとりとその情景が浮かんできそうな数々の
美しい言葉が出てくるのですが、その中でも著者の友人がいつも語ってくれたという
とても印象的な言葉があります。


「どんなに心地よい現在があっても、どんなに素敵な休暇でも、時は必ず移ろい、
違う香りの季節がやってくる。そしてだれもが勇気を出して、まだ見ぬなじみのない世界へと、
扉を開けて、入っていかなければならないのが人生よ。「時の旅人」である私たちは、
いつも勇気と決断力と愛で、一瞬一瞬を生きなくちゃ!」





これらの素敵な本は、社会の一般常識とか形式的なものをさらに一歩駆け上がった、
人としてこうありたいという、この本を手にしたすべての人たちに、国も人種も関係なく、
マナーを踏まえた人としての道徳心、そういうものも含めてたくさんのことを教えてくれているように感じます。












 






ウィーンから買ってきたスミレの砂糖菓子でデコレーションして、
ザッハートルテ風?アンズジャムを挟んでチョコレートケーキを作ってみました。









シシイも大好きだったスミレの砂糖菓子♪

チョコレートのコーティングが雑になってしまいました。。









姉と母が遊びに来てくれた時に作った、スミレのホワイトチョコレートケーキ。

3人でおしゃべりをしながら、久しぶりのお茶会を楽しみました☆














   

ルーベンス展とフェルメール展に開催期間中行ってきました。
ポストカードやノート、額絵など、いろいろお買い物もしてきました♪