本の中で、映画の中で、ずっとあなたを追い求め続けてきた。。
本当の。。真実のあなたはいったいどこにあるの?
きらびやかな宝石や華やかなドレスに身を包み、
豪華絢爛な宮廷生活。。。
それがあなたの真実の姿? それとも。。。
一日中、仕えの者に囲まれ、息苦しい宮殿の中で
あなたが心の底からほっとできる場所はあったの?
そんな心のオアシスがあったとしたら、それはきっと、
あなたのお気に入りだったプティ・トリアノン。
贅を尽くした暮らしを好みながらも、心のままに
みずみずしい青春の時の中を駆け抜けてゆく普通の女の子たちの
ような自由を心のどこかで求めていたのかもしれない。。。
そんなふうに私には思えるのです。。
きっと、素顔のマリー・アントワネットは、彼女たちと
何も変わらなかったんじゃないかって。。。
あなたがおしえてくれた、何事にも恐れぬ強い精神、
誇り高きプライド、そして、永遠に夢見る
ロマンティックな心を忘れない。
それは現代に生きる私たちレディに、
あなたが託してくれた真実のメッセージ。。
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今回の作品は、お客様から素敵なテーマをいただいた、
マリー・アントワネットの愛した「プティ・トリアノン」。
プティ・トリアノンは、ルイ15世が愛妄ポンパドゥール夫人の
ために建立され、ルイ16世の即位後、マリー・アントワネットに
贈呈され、王妃のお気に入りの別邸となりました。王妃は庭園の
一部を改造したり、村里やノルマンディ風の茅葺き屋根の
田舎家など建造したりして、素朴な田園生活を楽しんだそうです。
そんなエピソードからも、堅苦しいヴェルサイユ宮殿から解放され、
ほっとつかの間のひとときを楽しんだマリー・アントワネットの姿が
浮かんでくるようです。王妃はどんな女性だったのでしょうか。。
この時代のご本人にお会いすることなど当然できませんので、
本で読んだり、映画で見たりした中で想像するしかない
のですが、私なりに感じたイメージを作品に入れながら、
そして、ヴェルサイユ宮殿ではなく、プティ・トリアノン
ということで、マリー・アントワネットの心のオアシスの
ような自然を感じる雰囲気を出すため、上品な薔薇の中にも
ちょっぴりナチュラルな小花たちも入れながら、可愛らしい
花園のようなイメージでアレンジしてみました。
ノスタルジー漂うお気に入りのドレスを着て、
優雅でロマンティックなティータイムを♪
ヌードピンク、アイボリー、ヘーゼルナッツ、クリーム、
ホワイトの淡くて優しいスモーキートーンをベースに、
モーヴ&グリーンのフリルローズでシックなエレガンスを、そして
ヘーゼルのシックなグレイッシュトーンで、ほどよく甘さを抑えながら、
くすみピンクから連なるロマンティックなグラデーションを描いて、
全体を上品でノスタルジックなスタイルに仕上げています。
のどかな野性味あふれる野の花というよりは、ナチュラルな
中にも、そこかしこにマリーの気品がふんわり漂うような、
可愛らしいロマンティックな小花を選ばせていただきました。
今回の作品には、私が感じるプティ・トリアノンの
イメージはもちろんですが、なにより重要なポイントは
お客様の好みやお部屋の雰囲気だとか、お気に入りの
アンティークコレクションなどと合わせて楽しんで
飾っていただきたいので、そういったことも考えながら
アレンジしていきました。
女の子ならきっと誰もがみな大好きな映画、
ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」。
新しいマリー・アントワネット像がとてもフレッシュで
キュートに感じられました。そんな要素もラブリー
すぎない程度に、ちょっとだけ盛り込んで。。
映画ではキャンディスウィート系だったカラーを、
今回の作品にはノスタルジックなスモーキートーンに
して取り入れて。映画の中でドレスにあわせて首元に
リボンを巻き、両方の手首にも同じリボンをしていた姿が
とても素敵でした。リボンonリボンと重ね付けしちゃう
のがあの時代らしくて、なによりも女性をチャーミングで
魅力的に見せてくれていると思います☆
そんなことからインスピレーションされ、作品のトップにも
リボン、両サイドにもリボンの細いベルベッドリボンの
ダブル使いで、とびっきりロマンティックで、そして
ノスタルジー漂うスタイルに仕上げてみました♪
映画の中の王妃たちの高く盛り上げたヘアースタイルの
ように、トップにふんわりボリュームをもたせながら
バランスをとりながらアレンジしていきました。
午後のティータイムに流れる優しいノスタルジー。。
マリー・アントワネットの愛したプティ・トリアノン。
王妃は自ら進んでボーマルシェの「フィガロの結婚」
を上演したり、白大理石の愛の神殿と呼ばれる
場所で愛人と逢瀬を重ねたとされる、そんな
ロマンティックなエピソードも☆
反対側も同じ花材を使って同じ色合いで、ほんの少〜しだけ
お花の入れ方に変化をつけて♪
プティ・トリアノンで過ごしたばら色のひととき。。
若くして異国に嫁いだ王妃、きっとここで、
のどかな自然を感じたり、ロマンティックな空想や
物思いにふけったり、恋に焦がれたり。。
そんな女の子らしい一面が浮かび上がってきます。
レースは高貴すぎるヴェルサイユのイメージよりも、やわらかで
優しい感じのするものを選んで入れていきました。お色も
あたたかみのあるピンクベージュではなく、同じピンク
ベージュ系でもグレイッシュよりのちょっぴりクールな
印象のものを選んで、スモーキートーンの奏でる
シックな花色を大切にアレンジしました。
やはり明るすぎるピンクでは、エレガンス漂うノスタルジックな
アレンジは難しかったと思います。ヌードピンクというちょっぴり
くすんだお色のプリザが新しく出されて、私らしいアレンジの幅が
さらに広がりました。今回の作品にヌードピンクは薔薇のほかに
カーネーションも入れてアレンジしています♪
パールなども、パールピックのマットな質感よりは今回は少し
艶のある上品なものがベストだと思い、ブロンズパールも色味が
沈んで存在感が出すぎてしまうので、それよりはもっと控えめに
お花たちを活かしてあげたかったので、パールビーズをひとつずつ
小さなものや中くらいのものも混ぜながら入れていきました。
リボンはMOKUBAの細〜いベルベッドリボン♪
明るすぎずいい感じのアイボリーと、ピンクはいつもの自分なら、
かなりグレイッシュ系のほとんどライラックに近い渋めのくすみ
ピンクを選んでしまいがちでしたが、今回、お客様の好まれる
ピンクのお色を考えて、ラブリー過ぎないように注意しながら、
私よりもう少し色味が感じられるスウィートな方を選びました。
MOKUBAのこのお色は濃くなく淡い感じで、実際に合わせたら素敵
だったので、またお客様の雰囲気にもとても合うように思います☆
おりぼんの真ん中には、パールの付いたローズモチーフが♪
ベルベッドリボンは光が屈折するので、その時々のお色の
見え方を楽しんでもらえたらなと思います。
サイドにもリボンのダブル使いでロマンティックに☆
リボンを短く切ってしまわず、長く垂らすことで、
可愛すぎないエレガンスをキープさせました。
女の子の大好きなものがいっぱい詰まったドレッサーまわりに
飾ってみたり、ティータイムのテーブルに華やかさを添えて
みたり、何通りものコーディネートを楽しんでもらえたら
うれしいです♪♪♪
薔薇の3連コサージュの付いたお気に入りの
チュチュドレスと♪
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前半のお写真は、若くして嫁いだ可愛らしいマリーの
イメージで撮ってみたので、後半はちょっぴり大人っぽい
雰囲気にしてお写真撮ってみました。
不思議とこういう甘すぎないコーディネートにも
マッチしてくれます♪
それがファンシー系ロマンティックと、アンティーク
トーンでまとめたノスタルジー漂うロマンティック
スタイルの境界線かなって思いました。
その一線でかなり作品の印象も変わるので、
揺るぎないイメージ作りの大切さを、
あらためて実感します。
お持ちの素晴らしい銀器のコレクションと
ぜひ、コーディネートしてみてくださいね☆
贅を尽くされたヴェルサイユ宮殿でのばら色の日々。。 時おり見せる憂いを秘めた花々の表情に、
幕が降ろされた過ぎ去った時代を、ひとり静かに想う。。
モーヴ&グリーンのアーティフィシャルの
フリルローズのきれいなお色を活かしたかったので、
この作品にはライラックのプリザはあえて外しました。
多色使いの色の氾濫を避けるべく、お色の数はもちろん、
アーティフィシャルも使用するのは3種類ぐらいに留め、
同じ種類のお花をある程度グルービングしながら
挿していくことでまとまり感のある仕上がりに。
前回お届けさせていただいた作品も、トップに幅広のレースの
りぼんをふんわり結んだスタイル。今回もそれを引き継ぐような
ロマンティックなリボンスタイル。
このリボンスタイル=お客様のイメージそのもの。
私の中ではもうこのような方程式が出来てしまっています♪
おもいきりロマンティックなコーディネートも
大好きだけど、時には静けさと優しさが
溶け合うシックな旋律を奏でて。。
魅力的な女の子は誰もが2面性を持っている。。
気品漂うおしとやかなプリンセス、
その下には、小悪魔的ないたずらな素顔を隠し持っている☆
作品からも、その時々の様々な表情を感じとってもらえたら。。
楽しいおしゃべり、賑やかなダンスにゲーム。。
一夜の幻のようにまた現れては消え、
この心を惹きつけて離さない。。
華やかなパーティー、遊び尽くして眺めた
朝靄の風景は、どこまでも優しく
グレイッシュな光に包まれて。。
新しい一日を告げる時のベールがゆっくりと明けてゆく。。
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激動の時代に翻弄され、あまりにも足早に駆け抜けた生涯。。
別の時代に生きることができたなら、きっと心のままに
夢を追い、恋をして、そして素敵な運命に
めぐり逢えたに違いない。。
だけど、こんなにも私たちの心を強く惹きつけは
しなかったでしょう。。
マリー・アントワネット、誇り高きその薔薇は
今も皆の心に永遠に咲き続ける。。
*** Petit Torianon de Marie Antoinette ***
sold
size(ベースを含む):縦 アレンジの最大幅約16cm
横の長さ 約20cm 高さ 約22cm
*** material ***
ローズ・カーネーション・紫陽花(ベースまわりに少々)
(以上はすべてプリザーブドフラワー)
アーティフィシャルフラワー
レース・リボン・パール
* 自然素材を用いてひとつひとつハンドメイドのため、多少の不具合はご了承ください
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* プリザーブドフラワーは自然のお花を特殊加工しているものです。
花びらの切れ目や若干の大きさ・形・色の違いはご了承下さい *
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